2-45 マイフェアレディーつけ焼刃編 


そしてクリスマスがやって来た。
もちろん私は、ウェールズへ。

村の教会の庭に集まって行われた一般村民の大合唱は、ワトソン氏の弾くパイプオルガンの調べをバックに、しろうと合唱団とは思えない勇壮さだったよ!
学位をいくつも持ち威厳いっぱいの博士が楽器もこなす、なんて、
(*゚Q゚*) 思いがけない発見ばかりさぁ。

ウェールズ人の声の良さとラグビーの強さは有名らしいけど、それもこの地方人特有のズングリムックリで首の短い、頑丈な体型から来ているみたい。(あ、失礼)

家庭では七面鳥にいろんなものを詰めたものを丸焼きにして、あとは何日もお料理をせず、ぐうたらを決め込んでそればかり食べて過ごすんだ。

(日本のお正月のおせち料理も、同じような思考経路から生まれたのかも…。違うかな。
お正月をお料理せずにのんびり過ごすため…じゃないっか。ないよね…。
うーん、どうなんだろ)


ここでイギリスの料理用肉について、寄り道
私は日本で鳥の丸焼き料理に慣れていなかったので、首と手足を切られたにわとりや七面鳥は見ただけで ゾーッ。
それをさわってお料理するなんて、どうしてもダメ。

イギリスではウェールズに限らず、どこへ行っても目を剥き出しにした動物の首や内臓の飛び出した血だらけの胴体、切り取られた手足などが平気でショーウインドウに飾られているんだよ。
初めて見た時はショックで泣いて帰ったほどだけど、今でもおそるおそる目をそらせて買い物に行くのに変わりはない。
イギリスの小さな子どもたちがなぜあんな残酷な光景に耐えられるのか、理解に苦しんだ。
日本人の本質は残酷だ、という人もいると聞くけれど…。

イギリスの子どもたちに聞いてみると、
「豚や牛は、神様が、食べるために作って下さったものだから殺してもいい」のだそう。 で、鯨を食べる日本人は悪人なん?

大昔から動物を殺して肉を食べているヨーロッパ人の方が、ずっと血を見ることに慣れ、戦争好きだったのでは? って思うけど…。
反論されちゃうかもしれないけど、それが私の正直な感想なんだ。
ドナルドダックの首を切って胴体に詰め物をしたり、三匹の子豚を丸焼きにしたりすること、どうやって受け入れているのかなぁ、子どもたちって…。

まあ、そんなひとり言は脇に置くことにして、
とにかくそういう訳で、イギリス料理のメインのひとつ、鳥の丸焼き料理は私はとうとうマスターしなかった。☆☆☆


話は戻って…

親しい人々でマムのベッドを囲んでささやかに行われたワトソン家のクリスマスパーティーでは、いっしょにハレルヤコーラスを口ずさむ私に、皆びっくり。マムときたら、

「小さい時、“キリスト教を広げよう、世界の果ての中国や日本まで”という歌を日曜学校で教わったけれど、その世界の果てからやって来た小さな女の子が、ハレルヤコーラスを歌えるなんて…」
(私は中学・高校時代を、キリスト教の学校と寄宿舎で過ごしたからね)

と涙をこぼし、声は出ないながら歌詞に合わせていっしょに口をパクパクさせるのだった。

毎年の暮れ、ロンドンのクロンプトンハウスで、英米両国の発展に力を尽くしている重要人物とそのご婦人方を招いての米国大使主催のブリティッシュ・アメリカンボール(英米大舞踏会)が開かれる。
ワトソン氏にも毎年招待状が届くんだけど、伴侶のいらっしゃらない(実は婚約者を殺され、以来独身を貫かれているらしい)ワトソン氏は、その年は私をパートナーとしてお連れ下さったんだ。

豪華なシャンデリアのもとへ集まった紳士淑女八百人。
ディナーの席でテーブルを共にしたCIAロンドン支部長さんは、独眼流正宗のように片目だった。何かの戦いで負傷したのかな…

見慣れたアナウンサーや俳優さんもちらほら。
付け焼刃レディーの私は作法を知らないので冷や汗いっぱい。

ところで私、何を着ていたかって?
オックスフォードに戻り、元美容師さんのお友だちに急きょ着せてもらった借り物の振袖。 紫の地に白銀色の大きな菊が散りばめてあるの。
広島の良子さん、本当にその節はありがとう。

みーんなに助けてもらっているね!







  振袖6

  




マイフェア レディーが出てきたところで…

イギリスの貴族の家

をちらりと紹介しましょ。 


貴族の家


ある貴族の家。

ブレナム宮殿もそうだったけど、一部の貴族の高額な税金を払うために、
敷地を一般公開して入場料を得ているそう。

すっごいでしょ。 門から建物まで何キロって世界ね。

ここは最初の学校のミニツアーで行ったんだけど、
名前をメモしておくの忘れちゃった。



貴族の家建物

庭園の一部。



貴族の家入口

建物入口。

内部には芸術品のコレクションが展示されていて、
柿麻呂の陶器もあった。



貴族の家の庭ライオン

庭のライオン。
観光客を呼ぶために、広大な庭園の一部をサファリ パークに
しているの。

すごい努力だね!






公爵の家の庭


こちらは、ワトソン家の知り合いの公爵の家。

ご主人は ”サー誰々”、奥様も ”レディー誰々” という称号付きで呼ばれる。

広大な敷地の中には小川が流れ(家の前)、自家発電所、釣りのための小屋、小麦粉を挽くための水車小屋、使用人の家などがあり、羊もたくさん放し飼いにされていた。

到着したら、執事がうやうやしくドアを開け、ディナーの席では、白いナプキンを腕に下げて給仕してくれた。
いろんな種類のナイフやフォークが並べられていて、田舎もんの私はここでも冷や汗もんだったよ。。。

執事さんに親しみをこめて軽く話しかけたら、にっこり笑い返すだけ。
そこで、「イギリスの風習では、使用人はお客様と話してはいけないのですよ」と説明された。

階級制度がまだしっかり残っているんだ。







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