2-21 スクールライフ 


この3週間のコースは、生きた英会語片言取得、パブ巡り、テムズ河下り、シェークスピア劇場での観劇、ロンドンのコンサート、セントジャイルズ フェア、いくつものパーティーのうちにまたたく間に終わってしまった。

クラスの担任は、カナダ人の美人教師、シンディー。
日本式の ”先生” という呼び方は、ヨーロッパ、アメリカではタブーで、「ティーチャー!」 と尊敬のつもりで呼ぼうものなら、「私にはこれこれという名前がちゃんとあります!」 と怒られてしまうそう。

先生と生徒に限らず、年上であろうと年下であろうとみんな呼び捨てなので、初めは変な気がしたけど、慣れるとなかなか親しみがあっていいんよ。
ただ、日本人同士で 「みや!」 だの 「さだお!」 なんて呼び合っていると、恋人同士みたいでハッと気恥ずかしくなったこともある
けど、(私だけかぁ (´-`).。oO)

生意気な男子を呼び捨てにできるのはいい気分。

でもそこで日本の “さん付け” はいいなあと思うようにもなった。
恋人であれ夫婦であれ、“○○さん” と恥らって呼んでみるところにデリケートな心模様が伺えるというもの。

呼び捨てには
”どんなに親しくても人はそれぞれ別個の人格である”
という、微かな尊敬の色味を添えた微妙な距離感のようなものがないような気がするんだ。
上の人も下の人も男女も関係なく、みんな平等ですっごく親しいっていうのもいいかも知れないんだけど、
呼び方ひとつでその人とその人の間にある、それぞれ雰囲気の違う空気がパシャッと消えてなくなってしまうような…。

うまく説明できないけど、味気ないっていうのかなー…
ウン、一言で済ますならそんな感じ。

日本で女が男の人、特に上司や先生を呼び捨てにしたら、きっと特別な関係と思われるか、そうでないなら 「生意気だ」 って言われるよね!

英語に「行ってらっしゃい」「いただきます」「ごちそうさま」「ごくろうさま」がないのも、何か物足りない気がした。

「グッド デイ!」 (いい一日を!) とか言ったりすることもあるけど、それは 「いってらっしゃい」 のように決まった言い方ではなくて、「バーイ」 (さよなら) とか 「スィーユー」 (またね)、「おかえりなさい」 も、「 ハーイ」 (やあ) 、「ごちそうさま」 も「サンキュー」 (ありがとう)など、他の場面でも使う言葉と共用している。

こういう、その時その時にピッタリの気持ちをさり気なーく表す日本の言葉って、いいよね。


シンディーはさすがに初心者クラス担当。
言葉でわからないところを実演で理解させよとしてか、実に表情とジェスチャーが豊かな先生だった。
鼻の下にうっすらと生えたうぶ毛をそのままにしていたので、なぜそうなのか聞いてみたかったけれど、ぐっとがまん。

外人女性の中にはよくそういう人がいた。
特にイスラム圏の女性は肌に刃物をあてるのを禁じられているとかで、彫りの深い端整な顔立ちに黒ヒゲは、奇妙なものがある。
彼女たちにとっては自然で少しも変ではなく、変に思う方が変なんだろうね。
もっとびっくりしたのは、ノースリーブを着た時に、外国人女性の中には脇の下
が自然のままになっている人がかなりいたこと! (◎皿◎)

基準ておもしろいね。
誰が決めるんだろう。

おっちょさんたちの家庭滞在先のお昼に呼ばれて出された、ご飯を牛乳で煮て、いちごジャムを乗せていただくお料理にもびっくりしたけど。
そういえば、メキシコ人の仲間に呼ばれてメキシコ料理をごちそうになった時は、茹でた小豆にタバスコをかけて食べていたのに驚いた。
彼らにしてみたら、小豆を砂糖で煮てあんこにすることの方がずっと「ゲーッ」って感じかもしれないね!


シェークスピア劇場にての観劇には、日本人参加者全員揃って申し合わせたように正装。
いつもとおんなじシャツに、今は貸し自転車のペダルに引っかけて継ぎ当て付きの胸当てジーパンの私を見て、みんな、
「なんや、またこれか!」
「みじめ、みじめ!」


正式名、国立ロイヤル シェイクスピア劇場は、シェークスピアの故郷、ストラトフォード アポン エイヴォン (エイヴォンは川の名前) にあり、ピンクの厚い絨毯が敷き詰められ、豪華なシャンデリアきらめき、モーニング姿で決めた紳士やイブニングドレス優雅な淑女方が休憩時間にバーでカクテルを傾けていた。

それにしてはお芝居の舞台装置、衣装があまりに粗末なので首を傾げていたら、シンディーが、
「シェークスピア劇場は立派な舞台からではなく、裏町のガラクタを集めて庶民を楽しませるところから始まったのよ。
この作品はその時代の背景のままで上演されているの。」


また余談だけど、シェークスピアの時代の人々は衣服を縫い込んで着ていたので、年に一度、5月の衣替えの時にお風呂に入っただけなんだって。
あの時代独特の衣装の、首の周りにある襞(ひだ)のたくさんついた襟は、汚れるとぐるっと回していたそう。

”6月の花嫁” という言葉の語源もそのへんから。
5月にお風呂に入ってきれいになったところで結婚式を挙げたらしい。
正真正銘の歴史的事実だってよ。

そういえばアニメで、ロンドンの町を少年が桶を担いで歩きながら、
「お風呂~ お風呂~」
とか叫んでいる場面があった。
彼の仕事は、部屋の真ん中に出されたバスタブに、沸かしたお湯を運んで注ぎ込むこと。

つまり、よく映画でも見るように、この種の西洋式風呂に入った人は、泡だらけのお湯の中から出てそのまま体をバスタオルでくるんで拭いてしまうということがわかる。
流しがないんだから。
それは一般の家庭でも同じだったよ。

風習の違いって面白いね。


ごめんねー、話が逸れてばっかりで。 (ノ´∀`*)





オックスフォードの学生生活


舟遊び

パンティングする学生

パンティングと呼ばれる舟遊びをするオックスフォード大学
学生たち(絵葉書)



舟遊びする子どもたち

舟遊びする子どもたち



白鳥親子



テムズ川の白鳥



グースの親子




レッスン風景

教室と先生

教室と担任


教室のレッスン風景

がんばってまーす


シャイクスピア生家3

シェークスピアの生家(たぶん)と
正装日本人男子たち




正装日本男児二名

ウーン… 馬子にも…かも…
  (一応、誉めている)





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