2-10 シテ島ファンタジー 


前回紹介したシテ島。
ほんとにファンタスティックでしょ?!

すっかりシテ島に魅せられてしまった私は、出発を明日に控えた今日、もう一度そこに惹き寄せられて行ってしまった。
またまた暇なユース人と連れ立って。

シテ島がパリの中心といわれるのは、その昔パリシイ族が最初に住み着いた場所ということもあるし、パリの何区という区分けもここから始まり、1区がシテ島にあるから。

主要官庁や重要文化財がギッシリなのに、全然いかめしくなくてそのまわりに架かる橋も含め、芸術の小箱のような、不思議な世界。

橋のどれかを渡り、小さな冒険や観光に出かけるのが楽しそう。
前の日にゆっくり見られなかったサント・シャペルやコンシェルジュリーなどを、もう一度見て回ったよ。

サント・シャペルは裁判所の敷地内にある教会で、ノートルダム寺院より小さいけれど、中のステンドグラスはすごい。
ノートルダム寺院のとはまた表情の違うバラ窓もあり、2Fの貴族用の礼拝堂は、下のドアの高さだけ残して壁がぐるり何面も天井までステンドグラスなんだ。
もう、息を呑むほど見事ってこのこと。

コンシェルジュリーの方は、お城の形をした牢獄。
もともとは宮殿だったという。
ここから、革命時にはたくさんの人が断頭台に送られた。
看守にお金を渡せばベッドや個室を与えられたけど、貧乏人は雑居房の床に敷かれた藁の上で寝たそうだ。
こんなところまで来て、身分で分けられたんだね…

王妃マリーアントネットも最後の2か月半をここで過ごした。
14才で嫁ぎ、浪費家で悪女というイメージのまま38才で処刑された彼女の素顔は、世に伝えられているものとはかなり違うという説もある。
タイムスリップすればそこにいるわけだから、会って話してみたい気がしたよ。
(たぶん死んだあとは、言葉の壁はないだろう)

シテ島は、こんなふうに、建築物、歴史、政治、芸術、地理、宗教と、いろんな面からの興味が尽きない。


実は、シテ島に行くと、もうひとつ ”とっておき” があるよ。
シテ島と並んで、ノートルダム寺院の後ろ側に、もういっこ小さな島があるんだ。
その名はサンルイ島。
シテ島が大きい舟なら、その後ろに小さめの舟がちょこんと寄り添っている感じ。
その島にもシテ島から橋を渡って歩いて行けるから、冒険の範囲が広がるでしょ?

サンルイ島は高級住宅地で、パリの人が住みたがる憧れの場所。
粋なブティックやレストラン、カフェ、おみやげ屋さんがいろいろ集まっていて、シテ島と同じく、セーヌ河の両岸といくつもの橋でつながっている。

そのサンルイ島にパリで一番おいしいといわれるアイスクリーム屋さんがあるって聞いて、よけい足がそっちの方に向いてしまい
ノートルダム寺院の横手を通り、サンルイ橋を渡ってちょこっと食べに行って来た。
さすがシテ島と並んでファッションの都パリの発祥地といわれる場所にあるお店らしく、そのアイスクリームのデザインも色も種類も、奇抜で綺麗で豊かで、味もこってりして、すごーく美味しかったよー。
あー、5種類ぐらいしか食べられなくて残念だった。 (何人かで交換もし合って)


せっかくパリにいるので、今日は、思い出に残るであろうシテ島のレストランで、ワインとエスカルゴをひとくち試すことになった。

私たちが行ったのは、もちろん裏通りのこじんまりしたレストラン。
ユース仲間へのパリ案内のお礼も兼ねた、ささやかなお別れ会に。

エスカルゴ料理は、直径2~3センチもある大きなかたつむりに、オリーブ油、バター、たっぷりのパセリを詰め込んで、オーブンで焼いたもので、いい香りはする。

先入観を振り払って、さざえの赤ちゃんとでも思い込むよう努めて、…パクッ
それでもさんざん、うさんくさそうな顔をして、(ノルウエーの子たちが、おせんべいにそうしたように)

舌でその弾力あるでんでん虫の身体の感触をうかがいながら、決心して噛んでみると、…ブチュッ

それが意外に美味だった。
(”かたつむり本来の味が、パセリやにんにくといった薬味の味に乗っ取られていた” という感じだったけど)

そこで誰かが今度は「カエルを食べてみろ」 というので、私は他のお客さんがいることも忘れ、悲鳴を上げて取り乱してしまった。
(全く平和なことで…(;・∀・))

 私、この世で何が一番苦手かというと、あのカエル君なんだ。
 思い浮かべただけで気絶しちゃいそう。
 あの、ヌルっとした、皮の薄そうなお腹。 きもちわるい足の線。
 だいたい、首がないってことが、がまんできない。
 あんなもの食べるなんて、フランスのイメージもいっぺんにダウン。
 (ケロッピちゃんたち、ごめんねー)


明日はお互いにどこにいるのかわからない住所不定の、どちらかというと地球の住人風の皆さん。
つかの間の出会いだったけれど、個性的な一人ひとりの顔、言葉、忘れないよ。

元気でね!





(↓ 「続きを読む」 に写真と説明)


  シテ島・サンルイ島に架かる橋たち

  前回紹介したシテ島と、今回出てきた
  サンルイ島(写真上部)には、
  いくつもの個性的な橋がかかっている。
  せっかくの機会なので名前を調べて
  みたよ。
  どれがどれでしょう?

  いつの日かの、橋巡りの参考にして。 




マリー橋         パリで2番目に古い石造りの橋   
      
       
アレクサンドル3世橋  1900年パリ万博に建設された橋
               四隅の柱には、芸術、農業、闘争、戦争
               を表す四体の像が
       
ジャンジュ橋       警視庁とコンシェルジュリー(元王宮の牢獄)
(両替橋)         の間を抜けて右岸へと架かる
               かつて両替商商人が店を出していたことから
               この名がついた

プチポン          その名の通り、一番小さい橋
               シテ島を挟んだ反対側にあるのが
               ノートルダム橋
          
ポンヌフ 橋        シテ島と右岸を結んでいる
                ”新しい橋”という意味だが、
                パリで一番古い(1604)
                ”ポンヌフの恋人”(1991仏)という映画もある   
            
アルシュヴェシュ橋    かつて寺院とセーヌ河の間に大司教の大き
(大司教橋)        な館があったことに由来するとか
                パリで最も狭い橋で、
                セーヌ河がシテ島でふたつに分かれて最初
                に左側にある

ノートルダム橋       名前の通りのところにあるんでしょう

サンミッシェル橋      石の橋桁の丸い模様の中に浮かび上がる
                Nの文字はナポレオンのN

ドゥーブル橋        橋の長さでも幅でもなく、通行料が
(英:ダブル橋)       2倍だったため、この名に
                もともとはシテ島にあるオテル デュ(慈善病院)
                の職員専用通路だった
          
サンルイ橋         ノートルダム寺院の裏手にある、シテ島か
                らサンルイ島に通ずる橋 

順不同 (実際は13本ある)




ポンヌフ橋
   
ポンヌフ橋

  
ジャンジュ橋

ジャンジュ橋


アレキサンドリア3世橋

アレクサンドリア3世橋



セーヌの橋の上
 
 
 さて、私はどの橋の上にいるのでしょうか?








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