2-8 溜息、底をつくなり 


この広場で大革命の時、マリーアントワネットをはじめ1,300人あまりの貴族たちがギロチンにかけられたんだって!
その時代は、ずいぶん血生臭い風がこのあたりを吹き渡っていたんだろうね…
生首ごろごろ、流れ出る血、悲しい叫び声…
数え切れない程の人生のドラマがここでいや応なく断たれ、そしてまた新しいフランスの歴史が始まったんだね…。


コンコルド広場を突っ切ってそのまま進むと、息をのむほど壮大で優美なルーブル美術館をバックに、ルクセンブール公園に引き続き、また可愛らしい花々の咲き溢れるチェルリー公園が私たちの足を誘う。

公園の緑色のベンチに座り、目の前に建ち広がる巨大な芸術品の宝庫、ルーブル美術館の建物を眺めていたら、ただ見とれるばかり。

デザイン、素材、色の調和… 

ほんと、ルーブルの建物自体、最高傑作美術品として、美術館に入れてもいいくらい。(「続きを読む」に入っている写真を見るべし)

外部、内部ともに、これがフランス芸術の集結だとしたら、その芸術はすごい、と、ただただ感嘆して日が暮れるのだった。


それからオペラ座通りに出て、通りの両端に堂々と合い向かって建つ、ルネッサンス全盛時代の芸術に向けられた精神的物質的豊かさの象徴のような豪華
絢爛たるオペラ座と、
コメディーフランセーズ(フランス喜劇座)を仰ぎ見て、パレロワイヤルから地下鉄に乗り、夜のモンマルトルへ向かう。

モンマルトルの丘の上に建つ白亜の大聖堂、サクレクール寺院は、丸みのある柔らかい輪郭に、アラビアンナイトを思わせる異国情緒たっぷり。
狭い、何本もの路地が頂上に向かって曲がりくねり、古い民家やお店がひしめいて軒を連ねている。
私の好きなユトリロの絵の場面にも出くわしそう。

入口を取り払った食物屋さんのひとつから、外側はこんがり小麦色、中はしっとりふかふかのフランスパン、バゲットのサンドイッチを買ってかじりながら登って行くと、何だか浅草が思い出された。
その坂道の広場には、たくさんの芸術家のたまご風の人たちがそれぞれ、自分の絵や手作りアクセサリーを道に広げている。
「これぞパリ」って香りで満ち溢れているよ。

たくさんの階段を登り、寺院の前から見下ろした本物のパリ全図。
あれがエッフェル塔、あれが凱旋門…。
水に映るあかりをたよりに、セーヌの流れをたどってみたり…
コバルト色のもやに包まれ、まばゆい宝石をちりばめたパリの夜景は、思い描いていた通りのロマンチックな雰囲気を醸し出していた。
(あー、隣に誰かステキな人がいれば最高なのに… ね!!)


来た時とは別の坂道を下りて行くと、道端の、赤いカーテン窓に灯ゆれる傾きかけた古い酒場から、陽気なシャンソンと笑い声が聞こえて来るじゃないの。
あれ? ほんとに私は夢の世界にいるんかいな?ってほっぺをつねりたくなってしまった。 だってそれが!
ユトリロの絵にある雪のモンマルトル中腹のシャンソンキャバレーで、ピカソもしげく通ったという ラ パン ナジル (跳ねうさぎ) だったんよ!

残念だけど、入場料が高いというし、服装からしてみすぼらしい私たちは、二の足を踏み、しばらく外からそのキャバレー全体が包まれているフランス的趣を鑑賞するにとどめ、
ふもとの ラ マルク コーランクールの駅から、ユースホステルの床への帰途についたのでした。 (´-`).。oO(・・・・・・・・・)









ルーブル美術館
手前はチェルリー公園

ルーブル美術館



オペラ座(1) 正面
「オペラ座の怪人」の舞台でもあるね!

パリオペラ座正面


オペラ座(2)
内部がよくわかるでしょ

オペラ座絵葉書


オペラ座(3)
マーク シャガール作の天井画

オペラ座天井画


(以上は、家族に送った絵葉書・クリックすると少し大きくなるよ)



モンマルトルの丘 サクレクール寺院

サクレクール寺院



寺院に続く階段のひとつ

モンマルトルの丘階段


(日本のお寺や神社にお参りする階段みたいだね!)





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