3-18 マドラスで事件(3) 


不正事件発覚後の後始末はどうなったかって?

インドでは警察があてにならないことは前にも書いたけど、元マネージャーの手回しで我々日本人の方が極悪人に仕立て上げられてしまって、皮の在庫もミシン、皮すき機も、ドイツに出品した高価なバッグも、全部取られちゃったんだよ。

でも私、社長さんに言ったんだ。

「見て、インドの貧民たちを。
どんな苦境の中でも親子でむつまじく暮らしているじゃないですか。
物やお金なんて、どうせこの世のまぼろし。いつも通り過ぎて行くもの。
私たち、すべてを取られたとしても、まだ帰る国がある。命がある。

♪何もなければ失うものは何もない

って、ボブディランも歌ってますよ。元気出して、嫌なことは忘れましょ」

この世の不条理さに嘆く日々だったけど、インドにいて私も仏教的な啓示を受けたんだろか。(!?)


インドって汚い国。暑い国。遅れている国。
(悪いけど、メモにそう書いてあるのでそのまま載せる)
でも、そう、何かある。惹かれるものが。

マドラスの女子工員たちの見せてくれた同情の涙、言葉。


私たちがあなた方良い日本人をだましたような気がして胸が痛いです。
インド人はあのマネージャーのような人ばかりではありません。
きっとまた戻って来て新しい工場を作って下さい。
もっとよいマネージャーを見つけて。
私たち、いつまでもあなた方を待っています


それが宝物。
私たちがインドで最後に得た、ひとつの確かな手ごたえ。

最初はうそをついたりごまかしたり材料や道具をちょろまかしたりして平気だった彼女たちが、我々日本人は彼らを大切に思っているということを知るにつれ、心を開いて信頼に応えてくれるようになったこと、
毎日毎日いっしょに笑っていたこと、忘れない。

私たちはインドの実情に合わせず、自分たちのやり方を通してしまった悪者なのかもしれない。
でも、国に関係なく、人としての生き方までは曲げられないでしょう。

私たちはビジネスでは失敗したかもしれないけれど、人間としての心意気では決して、元マネージャーにもインドにも負けていないと思うんだ。
どう?



笑顔の社長

こちらが、ビジネスでは不運だったけれど、職人さんとしても人間としても一流の社長さんです。
(××貿易 バンガロール支社オフィスにて)

この頃には社長もすっかり吹っ切れて、すごくいい顔をしてる。
このことを記事にする了解は得ているんだけど、写真を載せていいかまでは聞いていないので、いい笑顔をお見せできないのは残念だけど、少しぼかしたよー。


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最後のおまけ 復刻版

一度は載せたんだけど、長くなってしまったのでカットしちゃったもの。
「マドラスで通訳」の巻ね、2回の連載だったのを、題名も少し変えて4回に分けたので、この記事もここに改めて復活させておきます。
(よかった、よかった)



ゾウの花子 ミニミニアルバム マイソール  ゾウの花子


ヤフーインド地図
ヤフー インド地図


マイソールはバンガロールから南西に140kmくらいのところにある、
こちらも緑の多いヨーロッパ風の町。
最初にバンガロールを訪れた時に、日帰りバスツアーで行って来た。



マイソールマハラジャの家

マイソールパレス (マハラジャ宮殿)

こちらの素晴らしい写真も見せていただいてください。
マイソールパレス (←クリック)


このあたり一帯の広い地域を治めていたマハラジャは、イギリスと戦って2度、勝ったんだって!
でも3度目に負けてしまい、イギリス統治下でその地域の藩主となったそう。
”みんなの歌” にも出て来なかったっけ?
よくお祭りに、ターバンを巻いて豪華な衣装を着て飾りのいっぱいついた象に乗ってるインドの王様の絵とかあるでしょ? 
へび使いと並んでインドのイメージそのもののような… 
あれがマハラジャさん。



マイソールのヒンドゥー寺院


ヒンドゥー寺院

ヒンドゥー寺院

子どもとお兄さんが「おみやげ買って」「写真撮って」 と寄ってくる



手作り楽器を売る子どもたち

観光地の道端で手作り楽器を売る子どもたち

左の、ココナツをくり抜いて作ったバイオリン。あまり可愛いのでつい買ってしまいました。
今でも思い出に飾ってる。



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これで中近東諸国&インド編は終わりです。

ストーリー編はここで終わるけど、残りはまたいろんなエピソードを入れながらスポット観光編で続けて行くので、これからももう少し一緒に旅を続けて下さいね。
kao03


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