スポット訪問記 Vol.16 グランドキャニオン 


グランドキャニオンについてはあまりに有名なので「今さら」と思うかも知れないけど、他の絶景や名所と同じで、いくら耳で聞いて写真で見てもそれは机の上に乗るサイズの縮小版を見ているだけ。
あそこで感じたものは、私の限られた言葉ではとても言い表せないな。



グランドキャニオン位置Google

グランドキャニオン位置(地図:Google)


それでもそこでその時感じたことを残しておきたいし、まだ行ったことがない人たちにはどうにか伝えたいので、ウィキペディアの情報と数枚の写真といつもの私らしい感想混ぜ込みおしゃべりで探訪記を書いてみるよ。
(といってもただ長い時間、風に吹かれて岩の上に座っていただけだけど)

地球上にこんな場所があるってことを少しだけでも実感して、機会があったらぜひ行ってみて。
そこへ行くと人生が変わるって言われている。

あ、おかしなことだけど、今日はここに出てくる ”数字” の美しさにも着目してみてね。
それらの持つ力や意味や神秘を感じてみて。
紙の上に書けば小さな記号だけど、それが意味する壮大な時、空間、距離をイメージで形にしてみるのもおもしろいかも。
文字や数字って、形のないものも形で表そうとするものだよね。
紙の上の文字や数字を見るとそのものがわかったつもりになっちゃうけど、形がないんだからほんとはわかんないものだよね。 ぽ

いつも見慣れている数字の羅列だけど、ここでじっと見つめて、それらが象徴している本体はどんなものなのか実感しようとしてみたら、何が起こるかって…

私は私が無くなってしまうと思ったよ。
私が無くなってしまうというより、「私なんてもともといなかったのかも」
って感じた。


はい。じゃ、写真と、数ケタの数字の中に隠れている途方もない世界に冒険に出て下さい。
冒険に行くあなた(主人公)が存在すれば、の話ですが…

(いないことがわかれば、あなたはすでに風景や空間と一体で、風景や空間があなた自身です) (← てか、かなりヤバイ…  ほっ )


では、情報は恒例でウィキペディアさんにお世話になりつつ、世紀の
渓谷へ空間移動いたしましょう。



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グランドキャニオン

ブラックキャニオン国立公園 絵葉書 

グランドキャニオンの延長にあるまた別の渓谷だけど、川が岩を削って渓
谷を造った様子がわかるので、載せたよ。



グランドキャニオンの起源は今から7000万年前、この一帯を含む広い地域が地球の地殻運動により、'カイバブ・アップリフト'とよばれる隆起を形成したことに始まる。

4000万年前、雨水を集め、流れ出るコロラド川による侵食が始まる。
峡谷は
500万年前にほぼその全容を現し、現在見られるような姿にな
ったのは、約
200万年前である。
そして今もなお侵食は続いていて、深く深く掘り続けた現在の時点で、最
古でおよそ
20億年前の、つまり原始生命誕生時の地層を侵食していると
言われている。


(たかが水、されど水。意思も感情もないのに、見よ、その力)
  (↑ コレ、私の声) 

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歴史 [編集] (一部)
ヨーロッパ人では1540年9月、スペイン領だったこの地域をコンキスタドール、フランシスコ・バスケス・デ・コロナドの命を受けて、金を探していた軍人ガルシア・ロペス・デ・カルデナス とその一隊が探検した。
3分の1程サウス・リムを下り、水が無くなったために上に戻った。
先住のホピ族が金は出ないことを教えたために、彼らは去り、それ以降ヨーロッパ人からは忘れ去られていた。

1869年、アメリカ軍人ジョン・ウェズレー・パウエル (John Wesely Powell) がスペイン領だったこの地域の調査(最初の科学的な調査)のために訪れた。



動植物 [編集]
国立公園内には1500種以上の植物、355種の鳥類、89種の哺乳類、47種
の爬虫類、9種の両生類、17種もの魚類
が確認されている。

(こんな厳しい自然環境の中で!!)

リスなどの哺乳類が走っているのを見かけることもあるが、国立公園内では動物に触ることは禁止されており(罰金250ドル)、また狂犬病にかかっている場合があるため6時間以内に血清を打たないと死に至ることもある。
ただし、餌付け等はなされていないためこちらから手を出さなければ襲い掛かられることはない。



降雨量はサウス・リムで年間 380mm、最も深い場所で年間 200mm
(東京の年間降水量は、1467mm)

10,500年前には人類がいたと思われ、ネイティブ・アメリカンは少なく
とも4000年前にこの地域に住んでいた。


グランドキャニオンはアメリカにおいて初期に設定された国立公園の一つで、 (私が行ったこの年)1979年に世界遺産に登録された。



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グランドキャニオン絵葉書


渓谷の平均深度はおよそ1200m、長さ446m、幅6km~29kmに及ぶ。
最深地点は1800m。



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つまり、最初、川は1800m上空にあったんだけど、何千万年~何億年の間、コロラド川の水が硬い岩を1800m侵食して、今日もそうしてできた谷底を、川は変わりなく流れている。

あなたがいてもいなくても。
あなたが生まれる前から。
そしてあなたが死んでからも。

ただ、その途方もない年月の間の、着々とした侵食がこれからまた何億年と続くのか、明日止まってしまうのか、
それは誰にもわからない。



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時を忘れて太陽の光と影を映して刻々と移り変わる谷間を眺めていたらね、数人の観光客グループが来て、その中の一人の老人が私の隣でやはり無言で佇んでいた。

私は岩の上に生えた一本の木を見て思わず、

「よくこんな堅くて乾燥した岩の上で生きていますよね。
ここで生まれた人たちも、この厳しい自然環境の中で子どもを生み育て、服を着せ、食べさせて生きているんですね。
そしてここで生まれた人たちにとってはここが故郷で、よそに行けばここが懐かしくて、帰れば『故郷だ』ってほっとするんでしょうね」

って私が言うと、
その老人は、みんなと一度その場を離れた後、ひとりでまた戻って来たんよ。

「どうしたんですか」

って聞いたら、

「あなたの言葉を噛みしめながら、もう一度この風景を見ようと思って。
あなたは日本人ですか?
日本の方はそういう感じ方をして、この景色を見るのですね」

だって。

たいしたことを言ったつもりはないんだけど、

♪ ”松の木は岩を砕いて生きて行く”

という歌が頭に浮かんだのよ。
そこで生まれたら、そこで生きていくしかないっていうか…。

それって、日本的発想なのかなー…


実は私はそんな松を ”けなげだ” とは思うけど、そのようにがんばろうとは思わない。
無理してそこにいなくても、人間は動けるんだから場所を変えればいいと思っちゃう。 たはー

でも、故郷に関しては違うよね。
後からは変えられないし、やっぱり思いは万国共通だと思うんよ。
だから、この近くの保留地に押し込められたインディアンの人たち(この呼び方はやはり差別的と問題になり、現在は”ファースト ネイション” とか、呼び方についてはいろいろ議論されているらしい) は、気の毒だって思った。



それでは別の日に見た、壮大な大自然の織りなす絵巻物を、今度は岩の影が左側に見えるバージョンでどうぞ。

空の色、岩の形、影のでき方… 何億年という間、全く同じ景色は二度となかったよね。
それに見る視点や角度もあって、でも自然は人間の存在なんかに関係なく存在している。
小さな人間のふたっつの目。
それって何なんだろう…

でも私は、生きているからこの景色が見られたし、その悠久の時の流れの中の一瞬、私が見た景色は、針の先よりも小さな私の中でいっぱいになった。
(表現力ないけど、これが私の精一杯の表現だヨー)

もう、言葉を使うのはやめるから、残りの写真をどうぞ。
あなたの小さな目に映るグランドキャニオンを捉えに、出かけて下さい。



 

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続きを読む>> に追記あり



ミニ交通情報

ノースラスベガス空港よりグランドキャニオンサウスリム空港までは約1時
間弱の飛行時間で、離陸後約10分位でミード湖(フーバーダム)上空、そ
の後グランドキャニオン西壁上空、スーパイキャニオン上空を通過してグ
ランドキャニオンサウスリム空港に着陸する。


おしらせ

ブルターニュから始まる3ページなど、容量が大きくなってしまったページ
が開けられなくなっていました。 !

クリックして数秒後に画面がパッと消えてしまう状態になっていました。
見ようとしてクリックして下さった皆さま、すみません。
1ページのページ数を変えるとか、ひとつの記事をふたつに分けるとかの
作業をいくつかはやりましたが、目次で開けられなくなっている最近の記
事へは、当分は、左の 「最近の記事」 から入って下さい。

まだまだブログの操作方法がわからないことが多く、過去の記事でまた
思いがけずセンタリングになっているものがあったりして慌てたりしていま
す。ごめんなさーいだけど、おいおい直して行くのでよろしくね。


6月27日(水)
一回のクリックで表示される記事数を2に編集し直したら、どうにか表示
されるようになったようです。
目次からもクリックして途中の記事に飛べます。(ホッ)あはは
お騒がせ致しました。



    

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