スポット訪問記 Vol. 14 北米西海岸線の旅(2) 


あのさ、億万長者って言葉あるじゃない?
どんなイメージ?

日本だといくらお金持ちでも国土自体が狭いから、億万長者の豪邸って言われてもどれほどのものができるのかあんまり想像力が膨らんで行かないけど、
アメリカだったらどう?

たとえば、敷地内に自家用飛行機の滑走路を造ってしまったり、大きなプールはもちろんのこと、たくさんあるゲストルームもそれぞれプール付きだったり、
珍しい動物を集めて庭に動物園まで造っちゃっうとか…
内部はヨーロッパゴチック調で中世のお城のようで、美術品、骨董品で飾られ、野外にも見事な彫刻がいっぱい…とか。

アメリカの億万長者だったらどこまで贅沢なものが建てられるんだろうって、想像は無限に広がらない?



ハースト城

それを実現してしまったのがウィリアムス・ランドルフ・ハーストさん(1863~1951)。
1927年に、”お城” って呼ばれているのにふさわしい豪邸を建ててしまった。
それが、サンタバーバラからサンフランシスコへ向かう途中のサン・シメオンというところにある“ハースト城”。



ハーストキャッスル位置2


ハーストさんはアメリカの新聞王と言われた人で、50以上のメディア機関を所有した大富豪だった。

自家用機専用の滑走路を持ち、新聞を毎日空輸させていたそう。
小高い丘の上までの広大な敷地には猛獣などの動物が放し飼いに。

総部屋数は165、建築には28年の年月がかけられたけど、未完成状態なんだそう。
カサ・グランデ(大きな家)と呼ばれるメインの建物には38の寝室があり、屋敷内には会議室や映画館や室内プール、屋上にはテニスコートもある。
野外プールは古代ローマ風の彫刻で飾られ、豪華客室もプール付き。
世界中から集められた美術品や骨董品で飾られている。

彼はそこに当時のハリウッド映画界、政界、スポーツ界のエリートなどのゲストを招いては頻繁にパーティーを開くなどして贅沢三昧の生活をしていたらしいけど、(私たち一般庶民の想像通り?)
やっぱりお金持ち特有の家族の問題がいろいろあったそうで、本当に幸せだったか
どうかはわからないんだそうだ。

彼の死後は州の所有になり観光名所になっているから、一般庶民も中を見学することができるんだけど、
内部の撮影はできなかったから、残念ながら写真は少ししかないんだけど、観光スライドは買えたからそこから大きく想像をふくらませてみてね。



ハースト城遠景

  ↑ 一便前のバス

はるか遠くの丘の上に見えるのがハースト城。
ここからバスに乗って行く。



ハースト城空から

ハースト城 空撮 (観光用スライド)



ふたたび 
   st3.gif

R1絵葉書

 海岸線風景の絵葉書

たぶん、カーメル ~ モントレー間。
“17マイルドライブ”と呼ばれ、岩や松があったりして、ちょっと日本風な絶景が続く。




海岸マーガレットと

左にいるのは、この旅につきあってくれたマーガレット。


州道1号線


ルート1沿い公園


ルート1沿い公園2

海岸沿いの公園
(たぶん、上の地図の、ハースト城の北にある緑地)




サンフランシスコ

あこがれのサンフランシスコに着いたゾー。
この町との出会いは衝撃的だった。
丘を登って行ったんだけどね、てっぺんに着いたとたん、眩しい視界の中に、丘の反対側の坂道の終わりにあるパステルカラーの青い海が飛び込んで来たんだ。
白いヨットが浮かぶ…

それまでは反対側の坂道の道路を見ながらドライブしていたわけだから、突然ぱぁ~っと海のある一幅の風景画が開いた感じ。
その坂道は住宅街らしく、なだらかに下る坂道には花がいっぱい植えられていて、ほんとに絵のようだった。



シスコ絵葉書

サンフランシスコ夜景 絵葉書  
坂の向こうに海がある


トラム 

名物のトラム(ケーブルカー)に乗る



サンフランシスコ湾 ゴールデンGB

サンフランシスコ湾とゴールデンゲートブリッジ


アルカトラズ

サンフランシスコ湾にあるアルカトラズ元刑務所。
アルカポネもここに入っていたんだよね?
波が荒いため、脱走は困難。

その脱走を企てた物語が映画になっていることもあり、“ 独房体験ツアー” とかに人気があるらしい。




地図2




トリニダード

ユリカから30km北にある町。
(左の島のようなトリニダードヘッドを含む右の陸地部分)
カリフォルニア州が認定されて最初に登録された町、つまりカリフォルニア州で一番古い町、そして一番小さな町。
(2000年の調査で人口311人)



トリニダード島


トリニダードヘッドには、もともとネイティブアメリカン(インディアン)12家族が住み、その中で衣食住すべてまかないむつまじく平和に暮らしていたんだって。

この地は最初はポルトガル人航海士に発見され、その後スペイン人冒険家が上陸して、「ここはスペイン国王のもの」と領有権を宣言した。
キャプテン・バンクーバー(イギリス海軍士官で艦長。探検家として知られている。
カナダの西海岸に複数存在するバンクーバーを含む地名の名祖でもある)は、この地を訪れた時、
「現地人(インディアン)たちはフレンドリーで礼儀正しかった」と書き残している。
その後は近くで金鉱が発見され、金目当ての人々で賑わったり捕鯨の拠点になったりしたそうだけど、

その歴史の中に“ここでインディアンの大虐殺が行われた”って事実がある。

でも2009年現在、この町の歴史をインターネットで調べてもそのことについては全くといっていいほど出て来ない。
この絵葉書の裏にだってそう書いてあるんだから、間違いないよ。
“ そういうことがあった歴史的に意味のある地 ” って。


トリニダード絵葉書裏
 an Indian massacre = インディアン大虐殺



なぜそのことが公の情報の中に出て来ないのか、わからない。

もしかして、”大虐殺”の定義が変わってしまったからなのかなぁ。
つまり、他で頻繁に起こった大規模な”大虐殺”に比べたら、ここでの出来事は小規模過ぎてその表現には合わなくなってしまったのかも。
でも数字の大きさなんて関係ないよね、悲しい、あってはならない出来事であったことは確かなんだから。

だからもしそのことが、現在はそんなふうに観光の蔭に隠れてしまっているのだとしたら、広島のように、そのこともちゃんと伝えてほしいと思う。
そして、訪れた人やこの土地について知りたいと調べた人たちが合掌し,改めて「二度と同じことは繰り返さない」と平和を願い、誓いたくなる、そういう気持ちになる、そのことを大切にしてほしい。
そうじゃなきゃ、平和に暮らしていたのに、侵略者たちの利権のために無残に抹消させられた人たちが浮かばれないよ。




マーガレットと

トリニダード ヘッド をバックに



レッドウッド国立公園

レッドウッド国立公園パンフより2


レッドウッド国立公園パンフより

上の2枚はレッドウッド国立公園パンフより


↓ ヤフートラベル 「世界遺産ガイド」 より

レッドウッド国立州立公園は、カリフォルニア州の北部から海岸線に沿って南北約80kmにわたり広がる面積425平方kmの森林地帯を中心とする国立州立公園。

レッドウッドと呼ばれる樹皮が赤みを帯びた木(セコイアの一種で正式にはイチイモドキという)は、世界最古の樹木とされている。

樹齢600年、周囲13.4mの世界一のレッドウッドの大木は、「ビッグ・ツリー」とよばれ、高さ112.1mあり、自立する樹木としては世界一の高さ。
夏の濃霧と冬の多雨による湿潤な気候がレッドウッドの成育に適しており、かつてはカリフォルニア州北部太平洋岸の広大な地域に分布していたが、無計画に伐採されてしまったために、その大半は失われた。
その保護目的で登録(1980年)された。




国立公園近く

レッドウッド国立公園近く。


ここには樹齢2000年の木もあって、樹皮だけで厚さが30cmあるそう。
それに、高さ112mの木っていえば、30階のビルの高さだよ!!
人間の 小ささ が実感できる。 




マーガレットの家で

天ぷら


レッドウッド国立公園の近くにあるマーガレットの実家に寄り、ここでもがんばって天ぷらを揚げました。

(しょーがないでしょっ。ワンパターンて言われても、他のややこしい和食を作るにも、材料がないんだも~ん!! うーん
それに、天ぷらならほぼ間違いなく「おいしい」って食べてくれるし




ヘザーとへびのジャン君

おっと、びっくりさせちゃったらごめんよ。
マーガレットの友だちのヘザーと、へびのジャン君です。
 えぇ


ジャンはね、赤ちゃんへびの時からこの家で人間と一緒に家族のように暮らしているから、自分がへびだって知らないだろうって。
自分も人間、少なくとも家族の一員だ、と思っているだろうとのこと。

私も襟巻きにして遊んだり、首を持ってま正面から見つめ合ってコミニュケーションをはかってみたけど、
全然ぬるぬるとかしてないし、なついて甘えた表情したりして可愛かった。 
 
でもこんな美女とならまだしも、私のその時の写真は何度見返してもやっぱりキモイので、皆さまのお目にかけることなく引っ込めておきまーす。 

(と言いつつ、こんな珍しい写真は私の人生でも前代未聞なので、一応、保存しておくことし、追記の最後にこっそり入れといたので、どーしても怖いもの見たさが止められない人は、どうぞ)
(「ひぇ~っ!」 とか言いっこなしよー)




西海岸の旅はいかがでしたか。

だいぶ昔のことなのでどれがどこだったかはっきり思い出せなくて、たくさんは紹介できなかったけど、
ぜひ皆さんもこのルートを辿る旅に挑戦して、もっといい “ あなた版 ”を作ってみて下さい。





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スポット訪問記 Vo.l 15 フーバーダム 他 


広ーいアメリカにいると、距離感がおかしくなるよね。西海岸沿いにドライブしたら、それが日本の本州の長さと同じくらいの距離だった、なんてことになるんだもん。

そんなアメリカだからなのか、長距離を行くなら電車より飛行機の方が安いっていうのもおもしろい。(この頃で半額~4分の1)
ということで、ラスベガスにはロサンゼルスから飛行機で飛んだよ。


lasvegas.jpg
ラスベガス 空より


ラスベガスはイリュミネーションがすごくきれいだった。
もちろん、スロットマシンくらいに少しはお金を使ってみたけど、高級カジノのガラス張りの別室で盛装してポーカーをやっている人たちがいて、ほんとにポーカーフェイスだった。
近くにいた傍観者通訳が、

「あ、あのドレスアップした女性ね、何ともない顔してるけど、今、何百万円すったとこ」

なんて言うので、びっくり仰天。
1日で、億単位で儲ける人や損する人もいるんだって。

全然、羨ましいとは思わなかったよ。
お金をそんなふうに弄ぶ身分に生まれなくてありがとう、だわさ。

ラスベガスは一流の豪華ショーでも有名だけど、無料のショーもあるので、お金を使わなくてもその町にいるだけでけっこう楽しめるよ。
光の芸術を眺めるだけでも、訪れた価値があると思う。

まあ、ラスベガス案内は溢れるほどあるだろうから、私はラスベガス周辺の3つのスポットについて書くことにする。
オールドネバダとフーバーダムとグランドキャニオン。
グランドキャニオンだって大勢の人が行く観光地に違いはないけど、
その悠久の時の流れの中の、大自然の壮大な息づかいというか、
そこに佇んだだけで何かぐっとくるものを感じた特別な場所なので、
グランドキャニオンは、次回まるごと1回をあてさせてね。

ということで、今回は次の2か所をどうぞ。



いざ、西部劇の町へ
   オールド ネバダ

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酒場の前で、酔っ払いにからまれる


オールドネバダ3
町の中心の広場には絞首刑場が…


オールドネバダ
どれ、ためしてみっか


オールドネバダはラスベガス市街地から西に40km、車で35分くらいのところにある小さな西部劇村で、日本の東映映画村みたいなとこ。

1800年代の教会では今でも挙式が可能。
モーテルやレストランもあり、週末や祝日には、「ギャング」ショーが開かれ、子どもは「悪人」を探す手伝いをすることができるらしいよ。(現在)



オールドネバダ絵葉書
オールドネバダ 絵葉書 

(でもね、ガンで人を撃つっていうのが娯楽になるのかどうか…
日本の時代劇で、正義の味方が悪代官の家来をバッサバッサと切るのを見ても痛々しいと思うけど… 家来は主人の命令をきいてるだけでしょう。
忠義者じゃないですか。なのに、家族もいるのに切られちゃって…
遺族年金とか、ちゃんともらえるのかなー…

そんでもね、私、クリントイーストウッドの “夕陽のガンマン” は大好き。
口笛入りの音楽も哀愁があっていいし、主人公のあのくわえたばこポーズがたまらない! …美弥のひとりごとでした)




要塞4
近くにこんな要塞もあったりして


要塞5
幌馬車もあって


将校2
通りかかった将校さんに言い寄られたりもする

(ここでも “アパッチ” の襲撃に備えたってイメージがして、ちょっと複雑な気持ちになりました …同じく美弥のひとりごと)



いざ、スーパーマンに出てきたあの大きなダムへ
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フーバーダム位置Google
ラスベガスとフーバーダム位置 (Google 地図)


フーバーダムは、ラスベガス市内からは東南へ約 56km、車で約 50分くらいのところにある、アメリカ最大、西半球最大のダム。
どのくらい大きいかって… 
高さ 221m、長さ 379m。

日本には 約 2,500基のダムがあり、それらの貯水量の合計が、
約 204億トン

そこで、この巨大ダムひとつの貯水量はどのくらいでしょうか びっくりはてな

答はナント、約 400億トン
ダムが多い国、日本中のダム全部を合わせた貯水量の2倍近くなんだヨー ひとつで。

参考に、黒部ダムはアーチ式コンクリートダムで、高さ(堤高)は
186mで日本一。(おー、高さではたいして負けていない)
総貯水容量は約 2億トン。

国の規模が違うし大きけりゃいいってわけじゃないけど、フーバーダムは壮大な上、美しさも兼ね備えていると思う。

ここで発電された電力はラスベガスを始め、遠くはロサンゼルスやアリゾナ州まで供給されているんだって。(すごい距離だよ)

1931年に着工、1936年に竣工。
ものすごい数の建設労働者たちが毎晩ラスベガスで遊ぶようになったために、ラスベガスは繁栄し、ダムが完成してからも豊富な電力の元でカジノホテルを始めとする新しいビジネスが次々と誕生した。
フーバーダムがなかったら、光の都、ラスベガスは生まれなかったとも言われている。
(現在は、フーバーダムからの電力の割合は、それほどではないらしい)

ダムの建設作業にあたって、熱射病のため122人が死亡。
(黒部ダムでも工事の事故などで171人が亡くなっている)

型式は重力式アーチダムで、ダム湖はミード湖と呼ばれ、その名は建設当時の大統領ハーバート・フーヴァーにちなんでいるそう。



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数千万年かけてグランドキャニオンを造ったコロラド川
(飛行機の窓より)



コロラド川
そのコロラド川流域にフーバーダムはある


HL22



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よくこんな岩場を切り開いてこんな巨大なダムを造ったもんだよね。



フーバーダムウィキペディア

フーバーダム (写真:ウィキペディアより) 
わぁ~っ!



フーバーダム公式ウェブサイト
(写真:フーバーダム公式ウェブサイトより)



HD横2



HD縦
高さ221m! スーパーマンが決壊を止めようと格闘した。



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ミード湖


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ここ左側が、高さ221mのコンクリートの壁



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エレベーターで降りて施設の内部を見学したり、資料館を見たりできるよ。



小さな西部劇の町と大きなダム、楽しんでもらえたかなー。
次回はグランドキャニオンで、人間の小ささを共に思い知りましょう。
寝る