2-13 ローリングストーンズがやってくる?! 


Aさんは夜行列車でくたくた、B君は、日本からのフライトが大幅に遅れ、空港で何時間も待たされたあげく、ロンドンに着いたのは結局、私と同じくらいの時間だったのだという。
滞在先に荷物を置いて、挨拶もそこそこに飛び出して来たそうな。

私は半袖シャツにサマーセーターを重ね着していたのだけれど、まだ8月 というのに、(今日までだけど。日本を出てまだ5日目なんてね!) 外に出ると凍えてしまいそう。

それでこれから秋を飛び越して冬場に向かうイギリスの気候に合わせて、どっちみち必要になるオーバーを買うことにした。

ロンドンに詳しいA子さんの案内のもとブラブラのぞき歩きしていると、あっという間に一同は、リージェントストリートの裏道、カーナビーストリートの真ん中に。

ロンドンファッションの最先端を行く通りって言われているらしく、珍しいお店がいっぱい並んでいたけど、
たまたまのぞいてみたお店がジーンズや中近東系ファッションのお店ばかりで、オーバーもアフガン主要だったんよ。
あの皮くさくてヒッピー風のやつ。
刺繍がしてあったりする…。

『いい味だけど、今の自分のイメージに合わないなあ…。
だって、学校へも着ていかなくちゃならないわけだし…。』

と躊躇していると、とあるお店の片隅にたったひとつ、まるで毛色の違うツイードの半オーバーがかかっているじゃないの。
取って着てみると、サイズはピッタリ。

そこへ出てきたのが中年の、自称イタリア人のおばさん。

「それは私のオーバーよ。 気に入ったのなら売ってあげるわ。
30ポンドでどう?イタリア製の、あつらえよ。」

A子さんもB君も、よく似合うと言ってくれるけど、
30ポンド(24,000円くらい)は高すぎる。

結局20ポンドまで下げてもらったけど、それでも物価の安いイギリスで、
純毛でもない中古のオーバーに、その時の円換算で16,000円はずいぶん高
かった。。゚(゚´Д`゚)゚。

そのあと、イタリア人経営のレストランで食べたピザがまた、パサパサしていてぶ厚くて、パンケーキのおばけのようだった。
日本のピザは薄くて具とチーズが多くてとろけるようだけれど、どういうのでしょうね、本物のこのピザは!
(日本って、研究して本物よりおいしくしちゃうんじゃないかなー?)


翌朝またふたりと会う約束をしてユースホステルに戻ると、ロビーには例のごとく日本人サークルができていたんだけど、
その日は何人かの外国人も加わって話が国際味を帯びていた。

そこで私は、ニュージーランドの女の子がイギリス人のように何のとどこおりもなく英語で話しているのを見て不思議に思い、

「どうしてあなたは英語をそんなにじょうずに話すの?
いったいどこで習ったの?」

そばにいた日本人に通訳を頼むと、その人、大あわて。
ひとりで汗だくになって、顔をまっ赤にして、

「ノーノー。 何でもない、何でもない!」

他の日本人もあきれ顔で、

「あのね、ニュージーランドでは英語を話すんだよ。
この間までイギリスの植民地だったんだから。」

-そっ そうだったんだ? (゚Д゚;) ほへー


無知な私。大恥をかくところだった。

世界史で習ったのかもしれないけど、頭に何も残っていなかった。
アメリカ人も珍しい日本の環境で、ニュージーランドの人になんて会ったことがないどころか、その存在を聞いたこともなかったんだもん。。 


そこで入った情報が大変なもの。

「明日の午後、ハイドパークで何かすごいことが起こるって噂だ。
ローリングストーンが来るって言ってる奴もいる。
何だかわからないけど、行ってみる価値あるかもよ。」

「えーっ!!」 Σ(@∀@-;)








イタリア人のオーバー

その時イタリア人のおばさんから買ったオーバー
(写真は別の時に撮ったもの)




リージェントストリートにある有名な生地のデパート 
リバティ




リバティ

外観



リバティー内部

内部ディスプレイ1


リバティプリント” と呼ばれる花柄は、日本でもドレスやカーテンや、
可愛い手づくり小物の材料として大人気。


リバティー内部2

内部ディスプレイ2



私がモロッコの市場 (スポット観光編Vol. 3)で着ている花柄の
ワンピースも、これから書く、第三章 中近東諸国・インドへの旅に
唯一持って行った別のワンピースも、
リバティプリントワンピース だったんだよ。







2-14 ローリングストーンズとニアミス 


そして眠れぬ夜の明けた朝。
あの、しばらく姿をくらましている ローリングストーンズが、今日、ハイドパークに来るんだって!

バッキンガム宮殿も、それを取り囲む広々とした公園地帯も、黒熊の帽子に赤いユニフォームの衛兵さんたちの交代式、スコットランド民族衣装のバグパイプの演奏も良かったけれど、

思いは、空模様を気にしながら午後のハイドパークに走るばかり。
本物のローリングストーンズに遭遇しちゃったら、すっごいことだよ!


ハイドパークに出て大理石門で雨宿りしていると、わんさわんさ来る来る、霧の中をそこら中からヒッピー風の若者たちが集まって来た。

上半身はだかに長髪にひげもじゃ。
女性はヨレヨレのロングスカートに頭にはスカーフを巻いて、裸足だったりして、子連れもいれば、キャラバンでやってくるグループもいる。

そのうち警官隊までぞろぞろ入って来たけど、危害を加える様子もなく、紺色のステキな制服姿で胸を張って状況を見守るだけ。

本当にローリングストーンズは来るんだろうか?

期待に胸、はち切れそうにして(外側にはなんら影響なし)集団の流れに沿って行くと、

いつの間にかここまで膨らみ上がったかと思うほどの、何百何千という若者たちが、やぐらの高く組まれた野外ステージを取り囲み、その上で、ヒッピー男が一人、大演説をぶっている。

聴衆もこぶしを振り上げて同調しているではないか。


「ねえ、ねえ、何て言ってるの?」

A子さんの理解するところによると、彼はローリングストーンズのコンサートをポリス(警察)が阻止していることに抗議をしているそうで、

「なぜ、ロングヘアが悪い! 二千年前、キリストだってロングヘアだったじゃないか」

って叫んでいるんだって。
ああ~ん、そんなー!! 。゚(゚´Д`゚)゚。


しばらく群集に混じってヤキモキしていると、その大観衆の視野に突然飛び込んで来たものは…

ステージを這い登り、演説する男の至近距離まで近づくと、かえるのような格好で、男の横顔にフラッシュを浴びせ始めた日本人カメラマンのおじさんだった。

もちろん、ねずみ色のスーツに革靴で。

大きなどよめきと共に場はいっぺんにしらけたように見えたけど、男は気を取り直して演説を続け、

私たちはといえば、あたかも、自分たちはあのおじさんと同じ日本人ではないのだというふりを装うことにのみ専念した。


この日、ローリングストーンズはハイドパークで野外コンサートをやりにやって来たのに、コンサートは阻止されて(誰に?)結局おじゃんになり、大勢の若者たちが町へ繰り出してデモ行進。
交通がマヒして大騒ぎになったと、テレビのニュースが伝えていたそうだ。


超ガックリ来たけど、私たちにはそこまでつきあっている暇はなかったんだ。
というのは、すぐ近くにいたフランス人の青年が、

「僕はこのコンサートと、14日にウエンブリーパークである、

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングと、ロバート・ミッチェル、バーズ の野外コンサートのために、働いてお金を貯めて、はるばる南フランスからオートバイでやって来たんだ。」

と、話してくれたから。

C・S・N&Yの、あの “小さな恋のメロディー” や、“いちご白書” の素晴らしい歌の数々。
ニール・ヤングのソロが生で聴けるかも!

野外コンサートなら、まだチケット間に合うかもしれない。


そう、そして次に私たちの移した行動は、まっすぐにピカデリーサーカスのそばのプレイガイドに1秒でも早く辿り着くこと。

そして、最後の最後のそのチケット3枚、思いがけなく買えたんだ。

ブラボー!!





       ミニ ロンドン案内



バッキンガム宮殿、ダウニング通り10番地、
トラガルファー広場、ビッグベン、
ハイドパーク




広~いハイドパークの ほんの一部

ハイドパーク2


   

バッキンガム宮殿

ロンドン絵葉書300

ダウニングストリート10番地    ↑ トラファルガー広場



バッキンガム宮殿2
 
  バッキンガム宮殿
  衛兵の交代式。

  ここには女王様がい
  らっしゃる。





首相官邸  ダウニングストリート
  10番地と呼ばれる建物。
  実は 首相官邸。
  
  何のへんてつもない建物
  だけど、中はシャンデリアと
  かあって豪華なんだって!
 
        
          ↑ わかりにくいけど、
          ドアの前に警備の人が立っている




トラファルガースクエア   トラファルガー広場の一部。
   
   大英博物館やセントポールズ
   寺院がすぐ。
   上のライオン像は、三越デパー
    ト入口のライオン像のモデル。




                  ↓ バッキンガム宮殿 遠景

ロンドン絵葉書bigben300
 ↑ ビッグベン&ウエストミンスター宮殿(国会議事堂)



ビッグベンたて     国会議事堂
世界標準時はここ 
   

国会議事堂2
国会議事堂壁面アップ

ビッグベン夜


↑ クリックすると大きくなって、けっこうすてき。






お話が進むのが日記風でゆっくりなので、「スポット訪問記」も
  平行してがんばって書いています。

  今回は、「Vol. 4 バンクーバーの大学」
  いっしょに見てね!